日枝神社について About Hie Jinja
富山市中心部に位置する日枝神社。
初詣、春のお祭り、七五三など折々の行事は多くの人で賑わい「山王さん」の愛称で親しまれています。
安土桃山時代
織田信長は佐々成政に越中国をあたえ、富山に入った佐々成政はあつく崇敬しました。
その後富山城に入城した加賀藩二代藩主前田利長は現在の場所に境内地を寄進、社殿を造営するとともに、
「日枝神社は富山の総産土神である」とし、以後前田家代々からあつく崇敬されました。
火災や戦災からの再建
日枝神社は火災や戦災により数度にわたり焼失していますが、そのたびにいち早く再建しているのはなによりも地域の人々の信仰、敬愛によるものであります。(写真は明治32年に焼失した拝殿)
日枝神社には四柱の神様がおまつりされています。
大山咋神(おおやまくいのかみ)は五穀豊穣の神、工事安全の神、醸造(酒造り)の神として崇められています。
大己貴神(おおなむちのかみ)は大国主神の別称で、
「おおなむちのかみ」とは多くの名前を持った貴い神という意味です。
天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)は太陽のように多くの恵みをあたえてくださる神といわれています。
豊受大御神(とようけのおおみかみ)は衣服、食物、住居をつかさどる神として知られています。
縁結びの神
主祭神の大山咋神、大己貴神はともに縁結びの神として信仰されています。
大山咋神は丹塗矢(赤色の矢)に化身して建玉依比売命(たけたまよりひめのみこと)のもとを訪れ結婚したという伝説があります。
安産の神
日枝神社拝殿の向かって左隣には稲荷社、水天宮、春日社がおまつりされています。
水天宮は安産の神様としてよく知られており、戌(いぬ)の日には多くの参拝者で賑わいます。
商工業の神
拝殿の向かいには末社 麄香(あらか)神社があります。ご祭神は手置帆負神(たおきほういのかみ)、彦狭知神(ひこさしりのかみ)で、工匠の神、商業の守り神といわれています。